人生の『質』を上げる 孤独をたのしむ力|大人が犯す最大の失敗はこれ

孤独をたのしむ力

 

大人が犯す最大の失敗とは、「孤独こそ幸せ」という事実を見ていないこと。この本を読んで気づきました。

 

大人だからこそ、自分らしく生きられる。

大人だからこそ、なんでも自分で選択できる。

大人だからこそ、幸せを満喫できる。

大人って、いい。

そう感じました。

 

孤独を恐れる要因は、2つあります。

【孤独を恐れる要因】

  1. 自分が嫌い
  2. 考える力がない

 

よく、「群れる必要はない」という言葉を聞きます。

けれども、人づきあいから逃げるための言い訳なのでは?

「自分は群れない」とカッコつけてるだけでは?

そこをずっと迷っていたのですが、この本を読んで、なぜ迷っていたのかが少し見えてきました。

 

自己実現には、次の2つの力が必要です。

 

【自己実現するために必要な力】

  1. 孤独力
  2. 内省力(振り返り)

 

「振り返り」のことを、この本では「内省」と言っています。意味は同じ。

この2つの力がある人は、まさに上の2つとは真逆のタイプ。

 

自分が好きであり、自分で考える力がある人。

 

「内省力」とはつまり、「自分で考える力」のことです。

その力をつけないと、自己実現をすることは永遠にできません。

自分をしっかりと見つめ、目の前の現象から何かをつかみとる。

それもせずに、やみくもに人と会っているだけだから、何も学べず、何の力もつかず、「群れているだけ」という状況になるわけです。

問題は、「群れる」こと自体ではなく、自分を嫌っていること、考える力がないこと。

この本で言われていることは、そういうことだと感じました。

 

孤独を避けようという努力は、自分をごまかすことでもあり、「自分はこういう個性を持ったこういう人間である」と信じるアイデンティティ(自我)が確立しにくいのです。

 

「人生の『質』を上げる 孤独をたのしむ力」
by 午堂登紀雄

孤独を恐れる人の特徴

孤独を恐れる人の特徴とは、この本の内容から抜き出すと、次のようなものです。

 

  • 自分が嫌い
  • 自分を否定する
  • 自分を抑えて周りに合わせる
  • 自分を必死で隠す
  • 自分がわからない
  • 自分で決められない
  • 他者から見た、理想の自分を求める
  • いつも他人に乱される
  • いつも我慢している
  • いつも疲れている
  • 小さなことを拡大解釈する
  • 振り返り・内省ができない
  • 悩みやストレスが解決できない
  • 精神的に成熟できない
  • 人といることで気をまぎらわす
  • 群れていないと安心できない
  • 永遠に自己実現ができない

 

以上の特徴をまとめると、「自分が嫌い」「自分で考える力がない」という2つの軸が見えてきます。

 

いつもSNSの「いいね!」の数を気にし、「インスタ映え」を意識し、他人からの評価のために行動している人は、本当の意味で自己実現はしていないと言えます。

 

どこまでも、「他人の考え」に合わせているだけ。「自分の考え」ではありません。

口では「自己実現」と言いつつ、やっていることは「他己実現」になっている。

だから、永遠に自己実現はできないわけです。

なぜかと言えば、自分を嫌っているから。

周囲に認められるような自分じゃないと好きになれないのです。

孤独をたのしむためには、「自分が嫌い」「自分で考える力がない」――そこを解決する必要がありそうです。

本当に自分が嫌いなの?

他人の考えに合わせる目的は何でしょうか?

 

文句を言われたくない
波風を立たせたくない
周囲から浮きたくない

 

つきつめてみると、自分のことしか考えていません。

自分の都合しか考えていないのに、自分が嫌いっていうのは矛盾しています。

本当は「自分のことが好き」。

誰もが自覚しているのではないでしょうか。

 

実は、本当に嫌いなわけではなく、自分の個性を認めてくれる人が周りに少なく、自分とは違う性格の人がちやほやされている状況を見てうらやましいと感じているだけ。つまり自分を見てほしい、自分を認めてほしい、自分を理解して受け入れてほしい、でもそうなっていないという満たされない承認欲求が、自分を嫌うという反動になっているのです。

 

自分のことは好きなんです。みんな、そうだと思います。

「自分が嫌い」なのではなく、「この状況が嫌い」というのが本質。

本当は自分もちやほやされたい。認められたい。でもそうならない。

その状況、その環境が嫌いなだけ。

でも、「誰も見てくれないという、この状況が嫌いなんだ!」って、なかなか言いづらいですね。

情けないし、みっともない。子どもじゃあるまいし…。

だから、「自分が嫌い」という言葉で、自分をごまかす。自分を抑圧するのです。

「この状況が嫌い」を、いつしか、「自分が嫌い」にすりかえてしまったんですね。

「注目されたい」って素直に言えないから。

「自分が嫌い」って言えば、同情してもらえるから。

なんだか、深く納得しました。

「自分が嫌い」ってことさえも、本音ではなかったのです。

そして、周囲に合わせることで、「注目されるかも?」という、あわい期待を抱くのではないでしょうか。

結果として、自分の考えが消えていきます。

なぜ、自分で考えようとしないの?

人間は人とふれあうから成長するのではありません。人とふれあった刺激を自分の内に取り込み、それを自分の意志や価値観とぶつけ、より適切な言動となるよう、自己を変革させるから成長するのです。
実際、たくさんの人と会っていても未熟な人は大勢います。
ただ友達が多いだけの人のほうが、かえって薄っぺらい印象があるのは、刺激を自分の内に取り込めていないためです。

 

行動の目的は一貫していて、注目されるか? 注目されないか?という点です。

注目されるためには、自分の本音を出すよりも、他人の考えを重視したほうがいい。

自分で深く考える必要性がないのです。どう見られるかが一大事だから。

脳は、使わないと衰えるので、見た目にとらわれていくと、本当に考えることができなくなります。

だから、自分では何も決められなくなるんですね。

誰かが Yes と言ってくれないと不安になってしまうのです。

「考える力」を復活させるためには、孤独になり、内省する習慣を手に入れることだと、著者は主張されています。

人間関係が不要だという意味ではありません。

 

外からの刺激に、自分の意志や価値観をぶつけること

 

それが「内省」であり、「振り返り」です。

「反省」とは違います。

自分の本音を大切にし、本音を深める。それが、価値観になるのではないでしょうか。

本音で生きるからこそ、「本当の自分」を受け入れてもらう機会が得られる。

結果的に、望んだ結果を手にすることができます。

「自分とのつながり」が「他者とのつながり」の土台になる

この本の中で、一番ハッとしたのが、「自分とつながる」ということです。

 

「つながり感覚」は、単純にそばに人がいるとか、家族がいるとか、目に見える誰かとのつながりだけを指すわけではなく、自分の心とのつながりもあります。具体的には、自分の夢や目標とのつながりです。

 

本音で生きるとは、自分の夢や目標を中心にして生きるということ。

考えてみれば、それは大人にしかできないことです。

子どもの頃は、親や先生やクラスメートの影響が絶大で、自分の思いどおりに振る舞うことができません。

「言うことを聞きなさい」と抑えられてしまうからです。

経済的にも、物理的にも、自分ですべてを決めることはできない。

学校という、閉じた社会の中では、「皆がやっているから」という理由も、無視できない。

だけど、もう子どもじゃないのです。

大人は、何でも自分で決めることができる。

住む場所も、仕事の種類も、お金の使い方も、すべて自由です。

夢にまで見た自由を、今、手にしているのに、それを享受できていなかった。そう感じました。

夢や目標も、誰にも邪魔される義理はないのです。

孤独力とは、大人の特権ではないでしょうか。

「大人のほうが幸せに決まっている」と言った人がいました。

子どもは、自分の意志とは関係なく、決められたことをやるだけです。

「子どものほうが良かった」なんて、後ろ向きになる必要はないのではないでしょうか。

もっと自由を満喫し、自分の夢や目標に向かって、自分で考えて自分で決断していい。

自分で考える力をつければ、自分とつながることができます。

「孤独」は怖いどころか、大人にとっての最大の「楽しみ」。

成熟した人にしかできないことなのです。

子どもを卒業すれば変われる。

そんな気持ちがわいてきました。

孤独力と内省力こそが、大人の魅力です。

悩みが解決しないのは、思考が停止しているから

孤独力の低い人はじっくり内省する習慣がないため、「どうしたらいいかわからない」と混乱しがちです。
しかしこれもやはり、自分の問題や周囲との人間関係について、解決策を自分できちんと考えていないということであり、思考停止しているのです。
そもそも「悩み」というのは、人に何かしてもらって解決するというより、自分で考えながらひとつひとつ乗り越えていくものです。

 

自分を抑え、周囲に合わせると、自分で考えるのではなく、「周囲の考え」を気にします。

よって、考える力はどんどん衰えていく。

 

言われたことしかやらない
いっぱいいっぱいになる
頭はいつもモヤモヤしている
どうしていいか、わからない

 

すべては、周囲の思いどおりに生きようとしてきた結果なのです。

孤独力をつけるとは、内省力をつけること = 自分で考える力をつけること。

だから、いっぱいいっぱいとか、モヤモヤとか、そんな状況を自分で打破することができます。

「思考実験」の本には、自分で考える力がないと、いざというときに「呆然と立ちつくす」しかできなくなると書いてありました。

 

論理的思考力を鍛える33の思考実験|7割の人は、何も考えずに生きている?

 

そのとおりだなと思いました。

「考える力」を養うことです。そのための「孤独力」です。

脳を活性化させ、停止した思考を、動かしていくことが必要です。

状況を好きになれば、自分を好きでいられる

自分で考え、自分に正直に生きていると、毎日が「さわやか」になるそうです。

さわやかな状況では、自分を嫌いになることはないでしょう。

自分が嫌いなのではなく、状況が嫌いなのですから。

 

自分をさらけ出せる人間の心はいつもさわやかです。隠し事をする必要がない状態というのは、心の引っ掛かりがないからです。

 

自分の信念を素直にアウトプットすれば、それに賛同してくれる人も増えてくる。

望んでいた結果が得られます。

今の環境が違うと感じるなら、環境を変えることもできます。

転職したり、引っ越したり。

すべて、自分で決められること。自分で選択できること。

孤独の中で、自分の考えを深める人が、望んだ状況を手にできるというわけです。

よく、「経営者は孤独だ」という話を聞きます。

やはり、大人は孤独なのです。

すべて自分で決める。自分で考える。

でもそれは、大人だからこそできること。大人の特権です。

もっと自分主体で生きて、その特権を享受すればいいのではないでしょうか。

周囲に合わせたり、周囲に守られたりしていると、自己実現はできないのです。

「孤独をたのしむ力」――、まさに大人の幸せですね。

人と会うのも、本を読むのも同じこと

この本を読んだら、人と会うことと、本を読むことは同じだなと感じました。

読書が意味ないものに終わってしまうのも、同じような理由です。

不安だから、自分では考えられないから、誰かに何とかしてもらいたいから、本に頼る。本を読んで気をまぎらわす。

それはそれで励ましにはなりますが、「あぁ、いい本だったな」で終わり。

飲み会のときには盛り上がったけど、家に帰ってから急にむなしくなるのと似ています。

なんとなく不安だから、一人でいたくないから、人と群れる。もしくは本を読む。

結局は、人と会うにしても、本を読むにしても、「そこから何をつかみとるか」というのは、自分で必死に考えるしかない。

「内省」すなわち、「振り返り」をして初めて身になるのです。

「振り返り」というのは、他者目線を排除し、自分の中に、自分の言葉で落とし込んでいく、そんなプロセス。

人と会うか、一人で過ごすかは、極論としては、どっちでもいい。

そのときのコンディションで決めればいいことです。

どちらにしても、自分目線で考える習慣が必要です。

自分を貫き、自分らしく生きる~それが孤独力

この本を読んだら、大人である自分、孤独である自分に、希望がわいてきました。

子どもの頃はできなかった。周囲の目があったから。

今は、誰にも邪魔されない。

それが、どれだけ幸せなことか。

その幸せを満喫したいと、心から思えた本です。

 

ということで。

 

イライラがくれたもの。
一人で考える。一人で決める。一人で選択する。

それは、すごく幸せなこと。

大人は、孤独を満喫しよう

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